よく体質改善という言葉を耳にしますね。たとえば、お酒が弱い、風邪をひきやすい、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、花粉症、肥満体質など…。一口に体質といってもいろいろありますが、実は青汁で体質を改善することができるのです。体質には、親から受け継いだ遺伝子によって決まる先天的体質と環境や生活習慣で現れる後天的体質があります。
体質改善の方法
先天的体質は生まれ持ったものなので、体質自体を変えることはなかなか難しいものです。けれども、免疫力を高めたり、体の機能を活性化させることで少しずつ改善していくことは可能です。また、後天的体質も同様です。たとえば、バランスのよい食事、適度な運動、規則正しい生活を心掛けるだけでも、体質は改善できます。けれども、仕事が忙しかったり、外食を余儀なくされている場合は、なかなか難しいのが現状です。そこでおすすめなのが毎日手軽に続けられる青汁なのです。
青汁と体質改善
青汁で期待できる体質改善はアレルギー疾患を抑える効果です。まず、青汁に含まれるビタミンが体調を整え、ミネラルが免疫力を高めて体の中の毒素を排出してくれます。
さらに抗酸化作用があるポリフェノールやカロテンなどのファイトケミカル、食物繊維が腸内環境を整えてくれます。
ポリフェノールの一種であるフラボノール配糖体はアレルギー症状を改善するために必要な栄養素です。なぜならこれらの成分がアレルギー疾患に関与する免疫細胞に添加すると、細胞から分泌されるインターロイキン4(アレルギー症状を起こさせる因子)の量を減少させ、アレルギー反応を抑制するからです。
また、青汁のカロテンやビオチンが皮膚の炎症を抑え、粘膜を丈夫にしてくれるのでアトピー体質の改善に大変有効です。
そしてアトピーには大麦若葉よりもケールを主成分とした青汁がおすすめです。ケール青汁常飲者は、普段飲む習慣の無い人に比べて、血中好酸球(アレルギー反応に関わる白血球の一種)が少なく血清IgE(アレルギーに関わる抗体)の値も減少していることが分かりました。それに加えて、頬の角質水分量が高いことが分かりました。よって、ケール青汁を常飲することで、アトピー性皮膚炎の症状の軽減が期待されています。
ケールが主成分の青汁はどうしても苦みが強いため、敬遠されがちですが、牛乳や豆乳で割ったり、ヨーグルトに混ぜることで味がまろやかになって飲みやすくなりますよ。
続けることで効果を実感
青汁でアレルギー体質を改善できることはわかりましたが、そのほかにも生活習慣病を改善することもできます。しかし、飲み始めたからといって薬のようにすぐに効果があるものではありません。毎日コップ1杯の青汁を続けることで徐々に栄養素が吸収されていくので、きっと「最近何となく調子がいいな」と思った時こそが、体質が改善されてきた証だといえるでしょう。