現代社会は「高ストレス社会」と言われるほど、自覚があるなしに関わらず、ほとんどの人が何かしらのストレスを抱えて生活しています。そして、そのストレスはうつ病を招くことがあるので、決して侮ってはいけません。
厚生労働省によると100人に3~7人がうつ病経験者だといわれています。これは25人に1~2人という計算になるので、同窓会などで約1クラス分の人数が集まれば、その中の少なくても1人はうつ経験者がいることになります。
しかも、これは明らかになっている人の割合であり、実際には自分でも気付いていない隠れうつの人もいるので、かなりの数になるでしょう。
ストレスは溜まりすぎると体にさまざまな悪影響を及ぼし、さらにうつ病になると、毎日の生活はもちろん、仕事にも支障をきたしてしまうので、できるだけ発散することが大切です。しかし、うまく発散できずに溜めてしまっている人も大勢います。
そこで意外かもしれませんが、うつ病予備軍やうつ病と診断された人には、青汁がおすすめです。
ストレスを溜めすぎるとどうなるのか、そしてなぜ青汁がストレスによいのか、青汁とストレス・うつ病の関係についてご説明しましょう。
うつ病を招くストレス
うつ病の原因のほとんどはストレスだといわれています。ストレスには大きく次の2つに分けられます。
●精神的ストレス・・・人間関係、仕事、環境の変化などで嫌だなと感じること
●身体的ストレス・・・肉体疲労や運動不足、不眠、病気など体が不快だと感じること
ストレスを溜めすぎるとどうなる?
ストレスが溜まると自律神経が乱れ、うつ病を発症しやすくなります。うつになると仕事が手につかなくなったり、日常生活にも支障がでます。さらに食生活が乱れることで余計にストレスを抱え込みやすくなり、悪循環に陥ります。
ストレスが引き起こす「自律神経失調症」と「うつ病」には違いがある
自律神経失調症と鬱病は、どちらも似ているように思われますが実はその原因に大きな違いがあることをご存知ですか?
自律神経失調症は、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れることで症状があらわれます。
一方うつ病は、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンといった脳内の神経伝達物質の分泌が減少することで鬱症状が現れます。
自律神経失調症は症状ですが、うつ病は病気です。
それぞれ原因に違いはあるものの、自律神経失調症はうつ病の前触れでもあります。
人はストレスを感じると交感神経と副交感神経の働きが乱れます。これを自律神経の乱れといいます。
たとえば、夜、寝る時は本来ならリラックスモードになる副交感神経が働かなければなりませんが、交感神経が働くことで眠れなくなります。反対に作業をしたり、仕事をしたりしなければならない日中に副交感神経が働くことで眠気に襲われることもあります。これはストレスにより自律神経が乱れていることで起こり、一番最初のうつへの入り口だといえます。自律神経の乱れが長く続くことで自律神経失調症を招き、さらにはうつへと発展してしまうのです。
ビタミンたっぷりの青汁がストレスを緩和してうつ病を改善!
青汁とうつ病は全く関係がなさそうですが、実はうつ病の改善に大きな期待が寄せられています。それは、うつ病の改善には第一に栄養バランスの良い食事を摂り、次にしっかりと栄養素を摂ることが大切だからです。
青汁の中でも注目されているのは、大麦若葉を主原料とした青汁です。大麦若葉はケールや明日葉と比べて、葉酸、ミネラルやビタミンK、B1、C、酵素を多く含んでいます。
男性において葉酸摂取量が増えれば増えるほどうつ症状の人数が少なくなるというデータも出ています。
また、ビタミンCやEは高い抗酸化作用があり、自律神経の乱れを改善したり、これらの不調で弱った胃腸の粘膜を改善してくれます。
また、青汁に含まれるビタミンやミネラルは不眠を改善してくれる作用がありますし、ケールに含まれるメラトニンは良質な睡眠に導いてくれるのです。したがって、ストレスに強い体を作ることができるのです。
1日の野菜の摂取量の目安は350gと言われております。このようなたくさんの野菜を食べなくても、青汁なら1日1杯飲むだけで、手軽にしっかりと栄養素を摂取できるというメリットがあります。
うつ病にならないためにも、大きなストレスを感じている人、昼間眠気に襲われている人、夜眠れない人、体が疲れている人、やる気や意欲がわかない人など、うつ病予備軍のうちに青汁でたっぷりと栄養を摂ることをおすすめします。
ただし、ビタミンCは体に貯め込むことができず、尿中に排出されてしまうので毎日意識して摂取するようにしましょう
ストレス以外にも働く青汁の効果
ケールや大麦若葉に含まれているビタミンB1は体の余分な水分を体外に排出してくれるので、肝機能を改善する作用があります。
さらに大麦若葉に含まれるコリンが肝臓に溜まった脂肪を分解してくれるので、特に脂っこい食事の後に飲むと高い効果が期待できます。また、大麦若葉には便通改善作用が期待できます。
。そして、ストレスにも有効なビタミンCは、肌荒れやしみ、くすみを改善する作用があるので、積極的に摂取したい栄養素です。
けれども、これらの効果を得られるほど、十分な野菜やフルーツを毎日の生活で摂取するのは難しいのが現状。そこで、手軽に豊富なビタミンやミネラルを摂取できる青汁がおすすめなのです。青汁にはいろいろな種類がありますが、できるだけビタミンCを多く摂りたい場合には、かんきつ類が配合されたものがよいでしょう。または、自分でオレンジやレモンのしぼり汁をプラスするのもよい方法です。また、ビタミンCは過熱すると壊れてしまいますので生の果物で補いましょう。