青汁を飲むことで、美容や健康にさまざまなよい効果が期待できますが、実は飲み過ぎることで副作用があることをご存知でしょうか。青汁のパッケージには1日の目安量が表示されているので、その通り飲んでいれば全く問題はありません。ただし、よりよい効果を得ようと過剰に摂取するのはNGです。青汁はたくさん飲んだからといって効果が上がるわけではなく、長く続けることで少しずつ体に変化が見られるもの。毎日飲み続けることが大切です。ここで、過剰に摂取してしまった場合の副作用についてご紹介しましょう。
青汁を飲み過ぎるとどうなるの?
●お腹が緩くなる
食物繊維が豊富な青汁は便秘の解消が期待されています。けれども、一度にたくさん飲んでも便秘が解消されるわけではありません。それどころか、冷たい飲み物をたくさん飲むことで、体が冷えてしまったり、必要以上の食物繊維が胃腸に負担をかけてしまい、結局は便が緩くなったり、下痢を招くことあるのです。下痢は体に大切なミネラルなども一緒に排出してしまうので避けたいですね。
●ビタミンKの過剰摂取
青汁は豊富なビタミンが魅力ですが、その中の「ビタミンK」については少し注意が必要です。ビタミンKは過剰摂取しても特に問題はありませんが、抗血液凝固剤(ワーファリン)を服用している人は別。ビタミンKは血液凝固促進作用があり、薬の効果を阻害することもあるので、青汁を飲む前に必ず医師に相談しましょう。
●尿路結石のリスク
市販の青汁は心配ありませんが、生のほうれん草やブロッコリーなどを使って、自分で作っている人は要注意。これらの野菜に含まれている「シュウ酸」は体内ではシュウ酸カルシウム結石となり腎臓の尿路に蓄積すると尿路結石となり、また細い尿管へ移動すると尿管結石のリスクが高まります。
●妊娠中は注意!
青汁は妊婦に必要なカルシウムや食物繊維、葉酸などを豊富に含んでいるため、栄養不足になりやすい妊婦には大変おすすめです。けれども、商品によっては「妊婦は控えるように」と記載されているものもあります。それは糖分が多いものやカフェインを含んでいるからでしょう。栄養を摂りたいからといって過剰に摂取せず、1日の目安を守って飲めばそれほど気にすることはありません。ただし明らかに「妊娠中はNG」と注意書きされている場合は摂取を控えましょう。
●カリウムと腎臓
人工透析を受けている人や腎機能が低下している人は、カリウムを過剰に摂取するのは大変危険です。これらの人は腎臓からカリウムの排出が低下するので、体内に蓄積しやすいといわれています。したがって、高カリウム血症を招く場合もあるので注意しましょう。