生理痛の緩和にも青汁が効果的?

健康
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毎月毎月やってくる生理、それに伴う辛い痛み…。
寝込んでしまうほど痛みがひどかったり、薬を飲まないと仕事もできなかったり、困っている女性は多いと思います。
そんな生理痛、我慢するしかないと思っていませんか?
実は、ほんの少し食生活を見直すだけでも生理痛を和らげることが期待できるのです。
なぜ青汁を飲むと生理痛が軽くなるのか、その理由についてお話します。
 

生理痛の原因は身体の冷え


毎月やってくるあの痛みの原因は「プロスタグランジン」という物質。
なんだか屈強な外国人のような名前ですね。
プロスタグランジンは生理の直前から分泌され、子宮の収縮を促して経血の排出をサポートします。
この働きはなくてはならないものですが、プロスタグランジンが過剰分泌されてしまうと子宮が激しく収縮し、ひどい生理痛を引き起こすのです。

プロスタグランジンが必要以上に分泌される大きな理由は、冷えと血行不良です。
身体が冷えて血行の悪い状態だと子宮の働きが低下し、にぶくなってしまった子宮の収縮を促すためにプロスタグランジンが過剰分泌されます。
女性がとにかく身体を冷やすなと言われる所以のひとつですね。
冷えが原因で血流が滞ったり、血行が悪いせいで冷え症になったり、冷えと血行不良は因果関係にあります。

生理痛を和らげるためには、身体を温めることと血行を良くすることの両方を意識しましょう。
 

青汁は冷えとり・血行改善をサポート

青汁には野菜の持つビタミン・ミネラルが豊富に含まれています。
その中のビタミンEには血液をサラサラにして血行を改善する働き、ビタミンB1には糖質から熱を産生する働き、鉄には貧血を防ぎ体温を維持する働き、ビタミンCは鉄の吸収を高めヘモグロビン合成をサポートする働きがあります。
これらの成分をバランスよく摂取できることから、青汁が冷えや血行の改善に役立つといわれています。

女性は毎月の生理で15~30mgの鉄を損失するので、鉄分が多く含まれている青汁が特におすすめです。
飲み方にも少し工夫をしてみると、青汁の効果をより高めることができます。
冷たい水で青汁を飲むと一時的に体温が下がってしまいますが、体温と同じか少し温かいくらいのぬるま湯で飲めば、身体を冷やす心配はありません。
冷たい水でなければ飲めないという方は、青汁の後に白湯を飲むなど、身体を温めるようにしましょう。
 

冷えに関係深いカリウムとナトリウムのバランス

ナトリウム、つまり塩分の多い食事をしていると、むくみや冷えにつながるという話を聞いたことはありませんか?
体内の塩分濃度が上がると、その濃度を下げるために身体は水分を溜め込み、余分な水分が排出されにくくなります。
これがむくみの原因です。

さらに身体に水分が多い状態だと冷えや血行不良につながります。
服や髪が濡れている状態だとどんどん身体が冷えていくのと同じように、水が身体から熱を奪ってしまうのです。

そこで救世主となるのがカリウム。カリウムはナトリウムの排出を促し、余分な水分を排出します。
カリウムは多くの野菜や果物に含まれていますが、調理で失われる量が多く、現代の塩分過多な食生活ではカリウムの排出量も増えるため、常に不足しがちな栄養素です。
青汁にはこのカリウムも豊富に含まれているので、むくみや冷え、そして生理痛の改善に効果が期待できるといわれているのです。

しかし、そんな塩分は漢方では体を温める陽性の食品に分類されていることはご存知でしたか? 昔、東北地域では塩をなめて寒い冬に耐えられる体作りをしていたと言われ、体を温めるためには適量の塩分も大切なのです。
要はバランス。塩に限らず、摂り過ぎがよくないことを押さえておきましょう。
 

なぜ生理中は甘いものが食べたくなるの?


生理前後に甘いものが無性に食べたくなる、食欲が暴走して止まらない…
そんな経験は女性なら誰にでもあるのではないでしょうか。
なぜ生理が近付くと甘いものが食べたくなるのか、それは黄体ホルモンの影響なのです。

女性ホルモンには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2つがありますが、排卵後から生理前にかけて優勢になるのが黄体ホルモンです。

そんな黄体ホルモンは、別名『母のホルモン』と呼ばれ、体温UPや子宮内膜を厚くするなど、妊娠に備える役割があります。このホルモンが優勢になると、身体に様々な変化が現れます。
 

インスリンの働きが低下する

黄体ホルモンの分泌量が増加すると、反比例するように血糖値を下げる役割があるインスリンの働きが低下します。
つまり、通常、食後に緩やかに上がるはずの血糖値が大きく上がりやすく、上がった血糖値を戻すためにインスリンが大量に分泌され、今度は血糖値が急降下。
これによって身体は危機を感じ、甘いものを求めやすくなるのです。
 

セロトニンが減少する

黄体ホルモンが増えるとセロトニンは減少します。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれる神経伝達物質で、精神の安定、眠りのサポート、自律神経のコントロールなどに関わります。
つまりセロトニンが減ってしまうと、イライラ、不眠、偏頭痛、便秘、下痢などの様々な不快症状が引き起こされてしまうのです。
生理前後に気分が沈み、些細なことでイライラしてしまうのはこれが原因の1つに考えられています。
また、甘いものを食べるとセロトニンの分泌が促進されるので、自然と身体が求めてしまう傾向があります。
 

妊娠に備えて栄養を蓄えようとする

黄体ホルモンには妊娠に備えようとする働きがあります。
そのため、いつもより多くの栄養素を身体が欲して、食欲が増進してしまうのです。
生理前や生理中にドカ食いしてしまった、なんて経験は多くの方にあるのではないでしょうか。
これも実は黄体ホルモンの働きの影響。生理の前後に体重が増えやすいのも同じ理由です。
 

スイーツは生理痛を悪化させる!?

生理の時に甘いものが食べたくなるのは自然なことですが、身体が求めているのだからいくら食べても大丈夫、という訳ではありません。
生理前後は身体に栄養を蓄えようとする働きが強く、体重も増えやすい時。
しかも糖分を摂りすぎると身体が冷え、生理痛を悪化させることになりかねません。
そのため、生理の時は絶対に甘いものを食べちゃダメ!なんて考えの人も多いようです。
しかし、要はバランス。しっかりビタミンやミネラルを摂っていれば糖分の代謝をサポートしてくれるので、少しくらい甘いものを食べたって大丈夫です。
それより、食べるのを我慢して余計にストレスが溜まるようならかえって身体に毒ですよね。

食欲を無理に抑えようと頑張り過ぎず、不足がちなビタミンやミネラルをしっかり補えるよう毎食のお食事の量や内容を整えることが大切です。
お食事のバランスを整えることで食欲を抑えるホルモン作りにもなり、この時期の食欲を和らげるサポートにもなりますよ。
また、生理前後の体重管理、イライラ解消におすすめの栄養はこちらです。

ビタミンB1…糖質を分解してエネルギーに変える。

ビタミンB2…脂質や糖質の代謝をスムーズに。

ビタミンB6…エストロゲンの代謝をサポートし、生理前の不快症状を防ぐ。

カルシウム……倦怠感や怒りっぽさを和らげる。
 

ストレスに最強コンビ「ビタミンC+ビタミンE+パントテン酸」

ストレスを感じると、副腎から抗ストレスホルモンが産出され、血糖値を上げてエネルギー量を増やし、ストレスへと臨みます。
ここで働くのが3つの栄養素です。
パントテン酸は抗ストレスホルモンの合成を助け、ビタミンCは副腎の働きを強くして抗ストレスホルモンの分泌を促します。
そしてビタミンEは、酵素の利用を促進し、副腎をサポート。
ビタミンC・ビタミンE・パントテン酸を一緒に摂ることで、ストレスに強い身体づくりになります。
 

まとめ


生理期間は女性にとって憂鬱なものですが、妊娠に備えるための大切な機能です。毎日の食事を見直し、生理中も気持ちよく過ごしたいですね。青汁は薬と違ってすぐに効果が表れるわけではありませんが、続けていくことで効果が期待できます。あせらず気長に経過を見ていきましょう。
 

参考文献
・キレイな人がやっている女性ホルモンの増やし方/松村 圭子 (監修)/宝島社 (2015)
・冷えを治せば病気もよくなる: 漢方的 正しいからだ温め法/石原 新菜 (著)/学研パブリッシング (2013)
・日本人には塩が足りない!: ミネラルバランスと心身の健康/村上 譲顕 (著)/東洋経済新報社 (2009)
・最新版 知っておきたい栄養学/白鳥 早奈英 (監修)/学研パブリッシング (2013)

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