青汁が赤ちゃんに与える影響は?あげちゃダメな食材と成分

妊婦
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青汁は野菜の栄養がたっぷりと含まれているので、もしかしたら赤ちゃんに飲ませているママや、これから赤ちゃんにも飲ませたいと思っている人もいるかもしれません。赤ちゃんの健康を考えると青汁を飲ませてあげたいと思うのは当然ですね。
いつから飲ませられるの?何歳からなら飲んで大丈夫?と赤ちゃんが青汁を飲める年齢も気になりますが、まずはその前に赤ちゃんが取らない方がいい成分も知っておくことが大切です。

青汁の中には赤ちゃんにはおすすめできない物もあり、「1歳未満は飲ませてはいけない」と記載されているものもあるからです。

普通に考えれば、青汁は野菜を粉砕したものなので離乳食などにまぜて赤ちゃんに与えるのはとてもよいことかもしれませんが、ここで1つ考慮しなければならないのは、赤ちゃんは大人と比べて耐性が弱いということです。もちろん、胃腸がしっかりと発達した子どもならOKなのですが、まだ、未発達の赤ちゃんに青汁を与える時には、成分に注意してあげることが大切です。

では、赤ちゃんに与えてはダメな成分とはどんな成分なのか、どんな影響があるのか詳しくみていきましょう。
 

赤ちゃんが避けたい食材と成分

青汁に含まれることがあるものの中で避けたほうがいい食材や成分は次の3つです。
 
●はちみつ
青汁の苦みをハチミツの甘さで緩和している青汁もありますが、赤ちゃんにハチミツはNGです。それは、ハチミツの成分「ボツリヌス菌」を摂取すると、体の中で毒素を出し、全身麻痺などの障害を引き起こす「乳児ボツリヌス症」となる可能性があるからです。重症の場合は命に関わることもあります。また、ハチミツを摂取するとお腹が緩くなりやすいとも言われています。青汁には商品名にすでに「ハチミツ」とついているものもあるので、わかりやすいようですが、リスクを避けるためにも赤ちゃんに与える時は、必ず成分を確認し、入っていないことを確かめることが重要です。

(参照:国立感染症研究所)
 

●ツイントース
これはミネラルの吸収をサポートする機能成分で、カルシウムなどのミネラルと一緒に取ると、カルシウムの吸収率が1.4倍に、体内キープ力が6.2倍にアップすると言われています。非常に優れた成分ですが、お腹が緩くなることがあるため、3歳までは与えないほうがよいと言われています。含まれているのはごく限られた商品だけなので、しっかりと成分表を確認すればOKです。
 

●硝酸塩
硝酸塩は、多く摂取することで身体に悪い影響を与えることがわかっていますが、実は野菜にはこの硝酸塩が含まれているのです。大人の場合は、影響はそれほどありませんが、赤ちゃんとなると別。まだ発達しきれていない赤ちゃん(特に胃酸の分泌が少ない生後3か月未満の乳児)の体に硝酸塩が入ると、メトヘモグロビン血症や発がん物質の「ニトロソ化合物」を生成することがあるからです。メトヘモグロビン血症とは、血液中のメトヘモグロビンが増えることで、酸欠状態に陥ること。血中には酸素を運ぶという重要な役割を持つヘモグロビンが存在していますが、メトヘモグロビン血症になると、ヘモグロビンが酸素を運べない「メトヘモグロビン」という物質に変化してしまいます。

そんな硝酸塩なのですが実のところ、厚生労働省の食品添加物一日摂取量総点検調査報告書(平成12年)によると、日本人はすでに一日摂取許容量(ADI)を越えて摂取していると言われています。1日の許容量は体重1Kgにつき0~5mgと発表しているので、赤ちゃんの場合はごく少量となり、すぐにオーバーしてしまう可能性があるのです。

ですから、排泄能力や胃酸分泌が少ない未発達な赤ちゃんには離乳食前はもちろんのこと、食事に慣れることが目的である離乳食中は、基本、青汁などで野菜の栄養素を摂らせる必要はないでしょう。栄養は母乳やミルクで摂れています。

もし、与えたい場合は早くても離乳食をスタートし、慣れてきた頃にしましょう。その際、青汁の中でも安心した原材料で作られたものがものを選び、保護者の方が様子を見ながら少量ずつ初めることをおすすめします。

(参考:厚生労働省「野菜等の硝酸塩に関する情報」)
 

参考文献
・野菜の裏側: 本当に安全でおいしい野菜の選び方/河名 秀郎 (著)/東洋経済新報社 (2010)
・完全版 生ごみ先生が教える「元気野菜づくり」超入門/吉田 俊道 (著)/東洋経済新報社 (2017)
・はじめてのフリージング離乳食/フード・アイ (監修)/学研パブリッシング (2014)

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