青汁は血圧を安定させる
青汁に多く含まれているカリウムは、体内にあるナトリウムを上手に排出してくれるので、血圧を下げる効果が期待できます。そのため、低血圧の人は青汁を飲むと血圧がより下がってしまうのではないかと思っている人も少なくありません。けれども、カリウムの働きはそれだけではないのです。カリウムには細胞内の浸透圧を一定に保つ働きや心臓の働きとも関連があり、適度なカリウム摂取は血圧を安定させる作用も期待できるのです。ですから、高い血圧は低く、低い血圧は高くして、正常な血圧に近づけるのに役立ちます。
しかし、やはり、血圧を高めるナトリウムの排出を促すため、低血圧の方は摂り過ぎにはくれぐれも注意が必要です。商品の目安量を守ることはもちろん、主治医に確認してから利用すると良いでしょう。
食物繊維と血圧
青汁にはカリウムだけではなく食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維が便秘解消に役立つことはよく知られていますね。それは、食物繊維には、便秘の原因となる悪玉菌を減少させる働きがあるからです。その分、善玉菌が増え、腸内環境がよくなり 、血液が十分行き渡ることで、内臓機能の活性化に役立ちます。それによって自律神経の働きもよくなるという好循環が生まれ、さらに血圧を安定させる効果も期待できるというわけです。実はあまり知られていませんが、血圧が低い人は、内臓の機能も低下しやすい傾向があります。ですから、内臓機能を高める食物繊維が豊富な青汁を飲み、血圧低下の緩和に役立ててみるのは良いでしょう。
緑黄色野菜と血圧
食物には陰性と陽性があります。
・陰性……身体を冷やす食品
ほうれん草、レタス、バナナ、牛乳など
・陽性……身体を温める食品
赤身の肉、魚介類、かぼちゃ、しょうが、味噌など
低血圧の人は身体が冷えやすいので、できるだけ身体を温める陽性の食品を摂るようにすることをおすすめします。けれども、実のところ、青汁の原料となっている緑黄色野菜は陰性です。これは、一見すると矛盾しているように見えますが、上記に記載した通り、青汁にはカリウムや食物繊維が豊富に含まれ、それによって血圧が低くなりすぎることを和らげることが期待できます。そのため、陽性の食品を積極的に摂るようにしながら青汁も取り入れ経過をみていくのはおススメです。