サイリウムというとライブやお祭りで見かけるあれを思い浮かべる方が多いと思いますが、
食品に使われるサイリウムは『エダウチオオバコ』という植物の種皮部分のことで、古くから便秘解消、利尿作用、炎症を和らげる薬として用いられてきました。
サイリウムの内ほとんどが水溶性食物繊維ですが、不溶性食物繊維も含まれています。
不溶性と水溶性、両方の食物繊維を併せ持つサイリウム
食物繊維は大きく分けて、『不溶性食物繊維』と『水溶性食物繊維』の2種類があります。
不溶性食物繊維の特徴には、
★胃や腸で水分を吸収して膨らむ
★便の量を増やす
★蠕動運動を活発化させる
★有害物質を排出させる
などが挙げられます。
一方の水溶性食物繊維は、
★水に溶けてドロドロのゲル状になる
★糖質の吸収を緩やかにする
★余分な脂質を包んで排出する
★腸の粘膜を整える
などの特徴や働きがあります。
どちらも人間にとって必要な栄養素で、不溶性と水溶性は2:1の割合で摂るのが理想とされていますが、日本人は水溶性食物繊維が不足傾向にあります。不溶性食物繊維を多く摂っていると、場合によっては便が硬くなり便秘が悪化することもあるので、水溶性食物繊維も意識的に摂取することが大切です。
サイリウムはどちらの食物繊維も同時に摂取できるので、便秘や整腸により効果的なんですよ。
サイリウムの最大の特徴は満腹感
サイリウムの最大の特徴といえば、水を含むと30~40倍に膨らむこと。この性質によって、サイリウムを摂取すると満腹感を得ることができます。
ちなみに、同じくお腹で膨らむと一時期話題になったチアシードは約10倍。比べてみるとサイリウムの方がさらに強い満腹感を得られることが分かりますね。
普段の食事にプラスしたり、間食や食前に摂取したりすると、自然に食事や間食の量が減って無理なくカロリーコントロールすることができます。ダイエットや健康、生活習慣病予防などに役立ってくれますね。